新富芸術祭2021

2021/11/3〜2022/1/30

REPORT イベントレポート

アーティストインタビュー:池部貴惠さん

2021.10.11


上を見て下を見て、一歩引いて全容も楽しめるインスタレーション

アーティスト:池部貴惠さん(日南市出身)

ふだんは植物や花をモチーフに絵画制作することが多いという池部さん。新富町芸術祭では、土地にまつわる植物をモチーフにインスタレーションに取り組みます。芸術祭まで1カ月を切った10月5日、池部さんへのインタビューを実施しました!

Q.これまでの新富町の印象は?

池部さん:同じ宮崎県内にいて恥ずかしながら新田原基地とお茶くらいしか知りませんでした。それと、商店街の入り口にあるキラキラしたアーチも印象的で。後にルピナスの花をモチーフにしていると知りました。

Q.新富町に足を運ぶようになり、感じ方は変わりましたか?

池部さん:海も緑もきれいで自然が魅力的ですね。いろいろと視察に回ったなかで、水沼神社裏に広がる湖水ヶ池のハスの花に非常に惹かれました。

Q.暑さの厳しい夏に咲くハスの花。実際にご覧になりましたか?

池部さん:参加アーティスト全員で視察に回ったのですが、その頃はまだ咲いてなかったので、7月下旬に自分で足を運んでみました。白いハスの花が咲く池の周りには樹木が繁っていて、木陰を散策する人たちもいたり…。美しいその風景を見て、このハスの花をモチーフにしようと決めました。

Q.今回の作品は池部さん自身も挑戦なのだとか。

池部さん:立体的に空間を楽しむインスタレーションに取り組みます。絵画が中心の私にとってインスタレーションはまさに挑戦で、はじめは怖さもありました。でも外での長期間の展示であること、場所との相性など、新富芸術祭プロデューサーの甲斐さんがアドバイスしてくれたおかげで、なんとか一歩を踏み出せました。私自身の表現の幅が広がる感覚を感じています。

Q.新富町で一緒に挑戦していただき、ありがとうございます!
最後に参加アーティストとして、新富芸術祭の魅力を教えてください。

池部さん:今回芸術祭に関わらせていただくことで、知らなかった新富町の魅力を感じ、作品にできる喜びを感じています。町内外の観に来てくださった方に、地方の魅力を伝えたい。新富芸術祭は一石三鳥と言っていいほど、いいことずくめだと思いますよ。

 

ぜひ皆さんお楽しみに!!